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第7回 ちょっとふれた沖縄の味(その1) |
■ 牧志公設市場
ミミガー、チラガー、テビチ、ナカミ、イラブー、フーチバジューシー、ヒージャー、ンブシー・・・・・
なんて耳慣れない言葉だろう。でも何度と聞いているうちに、頭の中に焼き付いてくる不思議なひびきだ。数日とはいえ、沖縄から帰ってきた今でも言葉が耳から離れない。
さて、この耳慣れない言葉たちも最近ではけっこうな沖縄ブーム(NHKちゅらさんもやっているしね)によって、耳にする機会も増えているように感じる。その代表はゴーヤーではないだろうか。スーパーでもかなり見かけるようになってきた(少なくとも筆者の居住地域では)。
ゴーヤーを使った代表料理といえばゴーヤーチャンプルーが大変有名。ゴーヤーの中身をくりぬき薄切りにして、島豆腐(水分が少なく、堅くしっかりしている)、ゆでた豚肉、卵と炒める。好みはあるであろうが、ゴーヤーの苦みは食べているうちにやめられなくなる。このゴーヤーチャンプルー、まずは牧志公設市場2階の食堂で食べてみた。もちろん、オリオンビールと一緒に!やや軽い感じだが、けっして水っぽくなく、(それでいて)腰がしっかりしているオリオンビールと、ゴーヤーチャンプルーの組み合わせは絶妙であった。
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公設市場の2階で食べたゴーヤーチャンプルー。600円 |
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公設市場次郎坊食堂HP ゴーヤーチャンプルーの作り方ものってます |
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この牧志公設市場はたいていのガイドブックにも出ている、観光客も多い那覇を代表する市場。入り口の扉をあけて中に入ると、いきなり豚の顔(チラガー)や、手足(テビチ)が目に飛び込んできた。沖縄は豚肉文化。豚といったらとにかく捨てるところはない。肉屋には本当にあらゆる部分の”豚肉”が売られている。
海産物のコーナーでは、これまた南国特有の青い魚(アオブダイ)や、貝殻のふちが大きく波打っているシャコ貝、数多くのエビの種類などが目に付く。ヤシガニまで売られていた。ここの魚たちは、買った後2階の食堂で調理してもらい、その場で食べることができる。
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国際通りから、市場本通りへ入り、しばらくすると右手に第一牧志公設市場はある。この扉を開けると、そこはもう別世界だ! |
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テビチ(豚足)や中身(腸などのモツ)などが所狭しと並ぶ。ここでは、いわゆる普通の肉よりも主役のようだ。 |
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チラガー(顔皮)や、ミミガー(耳)は、じっくり湯がいたものを薄切りにして三倍酢などで食べる |
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とにかく色がカラフル!青い魚だって中まで青いわけではない。(食べて改めて認識したもので(^^; ) |
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他には漬け物のコーナーが目を引く。とてもカラフルな漬け物が数多くならぶが、中でも島ラッキョウを試食させてもらった。一般的なラッキョウに比べるとずっと細いタイプ。ちょいとピリ辛感はあるが、けっこうぼりぼりたくさん食べられる。2階の食堂で頼むと、カツオブシがたくさんかかってでてきた。もちろんオリオンビールと一緒に、たいへん美味であった。
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一番手前が島らっきょう。その左が島らっきょうのキムチ漬け。 |
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この2階の食堂で、”沖縄スバ(沖縄そば)”も食べることができた。サイズは小、中、大と選ぶことができるので、とにかくまず味を試したい人にもおすすめだ。滞在中に何回か沖縄スバを食べたが、この食堂のスバが一番気に入ったかな。
沖縄のスバといえば、”ソーキソバ”っていう言葉を思い起こす人が多いのではないであろうか。実は沖縄スバ=ソーキソバっていうわけではない。一般的には、沖縄スバというのは、豚骨と鰹だし主体の汁に独特のめん(そば粉は使わず、小麦粉に灰汁(あるいは、かんすい)を入れて作り、そばというよりうどん風)を使い、一般的に三枚肉(バラ)の煮込んだものと蒲鉾(これも沖縄風だ)がのっている。紅しょうがをのせて食べたり、島唐辛子を泡盛に漬け込んだコーレーグス(島唐辛子だけでもコーレーグスと呼ぶらしい)をかけて食べたりする。この三枚肉のかわりに、豚のあばら肉(ソーキ)をのせたものがソーキソバだ。他にもナンコツソバなどのようなアレンジものもある。
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公設市場2階の食堂で食べた沖縄すば。これは小サイズで300円 |
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夜中にすばが食べた~いって歩き回ってやっと見つけて食べた沖縄すば。 |
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沖縄すばを食べにいく気にさせてくれた本「胃袋で感じた沖縄」の筆者
”さとなお氏”が手がけているHPより”沖縄スペシャル”のページ
沖縄スペシャル・すばの細道
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